2011年9月9日、『インタラクティブライティング・レンダリングシステムBakery Relightの紹介』と題して、Bakery社
CEO Erwan Maigret氏によるセミナーが行われた。 DigiCon6 MagazineではErwan Maigret氏へのインタビューを行った。
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- まず始めに、Erwanさんがキャリアをスタートさせたのはフランスとのことですが、そちらでのお仕事について簡単に伺えますか
⇒ アニマルレイという南フランスの小さなアニメ会社で、主にテレビ向けのキャラクターを作る仕事を3ヶ月していました。その後、すぐにDreamWorks社にうつりました。
大学では、コンピュータサイエンスの中でも、3Dグラフィックスが専攻でした。 1998年頃にフランスの大学生でしたが、ベーシックなコンピュータを勉強し、簡単な3Dに応用していました。
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- その後、アメリカに渡り1999年にDreamWorksのCharacter TDとして仕事をされていますが、アメリカ、中でもハリウッドで働こうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。
⇒ ちょっとがっかりさせてしまう答えとなってしまいますが、たまたま妻の転勤があり、一緒について行くことになりました。そして家の近くに、歩いて10分くらいのところにDreamWorksがあり何人か友達がいて働くことになった、というのがきっかけです。まずは、フランスでの最初の仕事であったキャラクターのリギングやデフォメーションやモーションキャプチャーをやる仕事をDreamWorksで手がけ、それがきっかけで、 Character TDに抜擢されました。
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- DreamWorksで経験を重ね、R&D部門を率いている段階で、プロダクションが抱える様々な問題に直面したかと思いますが、そのことと現在のBakery社の開発方針の間には、何らかの関連性がありますか?
⇒ DreamWorksにいた頃は、Character TDとしてプロダクションの一部として日々の問題に対して、起こった事象を解決していました。 Bakery社ではDreamWorksの技術的な経験が基にしている部分はありますが、CEOとして会社経営や設立者としての問題に直面することが多かったです。 DreamWorksでは、ライティングやパイプラインの問題のある意味一部分を担当していましたが、Bakery社では、非常に複雑なパイプライン全体を簡潔にしていく必要があり、全体のR&Dを模索しており、研究開発をして、いかに早くアイディアをソフトウェアに昇華させるかに挑戦し、実際に作り上げていきました。 DreamWorks で一緒に働いていたBakery社開発者のアーノルド氏が、グローバルイルミネーション賞をとりました。Bakery社のソフト開発では、DreamWorks社のフローの根幹を簡素化して、小規模な会社が円滑なパイプラインで制作できるように開発しました。
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- Bakery社の社名の由来はなんですか?
⇒ 歴史的な理由があります。 Bakeryはパン屋のことであり、フランスでは毎日みんなが夕飯を買いに行くところです。ひとつは、大きな家族が一緒に働いていて、農耕民族タイプのような家族的雰囲気を大切にしたいということと、もうひとつは、技術的にベークという作業がありますが、ライティングの調整、つまりベーク作業をするということ、この2つの意味でBakeryという名前にしました。
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- かつてSony Pictures Imageworksで開発されていたインハウスのライティングソフト、Katanaを意識されている部分はありますか?
⇒ ある程度、意識していますし、ある部分では全く違ったものです。 Sony Pictures Imageworks のKatanaでは、ソフトとは独立しておりレンダー周りのプロセス管理をして重点が置かれていますが、 Bakery社では、Maya,Max,Soft imageの作業後に、ライティングをするという制作工程を踏まえて、Autodeskと一緒に開発をしているようなものです。 Relightが動いてレンダリングだけでなく、その前のライティング、シェーディング、モデリング、アニメーション、テクスチャリングなどを工程管理に盛り組むことで、すべてのパイプライン管理をしています。ある意味、Katanaの機能は、Relightに内包されています。
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- 最後に、日本の映像業界の若手、特に開発系を担当する方々へのメッセージをお願い出来ますでしょうか。
⇒ Bakery社にとっては、日本はとても注目している大きな市場でStrategic Country(戦略的国家)と呼んでいます。とても優秀な人材が多いと思います。いま現状で、このR&D業界で活躍している人が多いのは、アメリカやシンガポールで、日本は後塵を拝していますが、 Bakery社はオープンソースであり、カスタマイズできるので、プロダクション用にBakery製品カスタマイズを日本の会社とコラボレーションをして、制作を最適化していきましょう。
取材・執筆:角田 福美(つのだ ふくみ)
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